モチベーションを引き出す「動機づけ」には「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」があります。
- 外発的動機づけ:やると褒められる・報酬がもらえる、やらないと罰を受けるなどが原因となる動機づけのこと
- 内発的動機づけ:好奇心や興味などから自らやりたいと考える動機づけのこと
会社の社長さんからすれば、業務から逸脱した事でない限り従業員が能動的、つまりは内発的動機づけによって仕事をしてくれることを望むでしょう。
そして人情としてそんな前向きに頑張っている従業員には給料アップしてあげようって思うのでは。
しかし、、、
そこに落とし穴があります。
簡単に昇給をしてしまうと・・・
その社員はもともと見返りを求めずやりがいを感じて自発的に行った行為が、昇給といった報酬を得てしまったがために、報酬がないとモチベーションが下がってしまうといった状況に陥ってしまう。
これを「アンダーマイニング効果」と呼んでいます。
これを引き出してしまう要素は他に
- 罰の脅威
- 締め切りの設定
- 監視
- 競争
- 評価
といったものがあり、扱い方を間違えると会社にとっても個人にとってもマイナス効果となってしまいます。
では、どうすれば良いのか?
従業員の自己決定感や有能感を失わせないように、物質的な報酬を期待させず「他者から統制されている」と感じさせないことがアンダーマイニング効果を起こさない事が大切です。
つまり、物質的な報酬ではなく期待や賞賛等言語的な報酬を与える方法が効果的とされています。
ただし、普段従業員との信頼関係を築けていないと賞賛しても相手の心に響かないこともあるので良好な関係を維持する努力も必要となるでしょう。